『マリオ+ラビッツ キングダムバトル』クリア後レビュー&雑感

『マリオ+ラビッツ キングダムバトル』クリア後レビュー&雑感

先週発売された『マリオ+ラビッツ キングダムバトル』、皆さんもうプレイしましたか?

私は昨日ようやくストーリーをクリアしまして、簡単にクリア後のレビューと感想などを記録しておこうかと思います。

なお、未プレイ、プレイ中の方はネタバレにご注意ください。

また、本作をプレイしていて気になった点については、目に触れづらいように最後にまとめて記述します。読みたくない方は、途中で読むのをおやめください。(直前に画像を数枚はさんでスペースを取ります)

入門に最適、大味でハデなシミュレーション


まずは本作の一番重要な部分であろう、戦闘システム、シミュレーションについて。マリオという万人向けゲームを体現するようなキャラクターに、ラビッツという子供向け(?)なウサギのキャラクターですから、シミュレーションというジャンルで大丈夫なのかと思ったりもしたものですが、遊んでみるとこれがなかなかよく出来ている、という印象でした。”シミュレーション”といっても、良い意味ですごく大味なんですよね。攻撃だの防御だのの細かいステータスがなく、あるのはブキの攻撃力とHPくらい。また命中率も0%、50%、100%の三択で、追加効果の確率もブキによって固定。これほど明快なシミュレーションゲームもなかなかありません。更に、いつでもスキルを振り直せたり、イージーモードを選択できたりと、慣れないプレイヤーへの配慮もあります。一方で、目標ターン数なんかはステージによっては結構絶妙に設定されていたりと、最良を目指そうとするとそこそこの歯ごたえもあり。シミュレーションの難易度としては、”マリオらしい“良い位置に落ち着いているのではないかと思います。

また、スライディングやチームジャンプの演出だったり、あるいはステージ自体の周囲の風景だったり、ラビッツたちの独特の挙動だったり、見ていて楽しいものが多いんですよね。シミュレーションによくある”地味さ”を感じさせない、プレイしていて息の詰まることがない遊びやすさを感じるゲームでした。

独特の個性を持ったキャラクターたち


仲間になるキャラクターたち、特にラビッツの個性の強さは、本作の大きな魅力の1つです。マップクリアの画面でウクレレを弾いているラビッツマリオ、いたるところで自撮りしているラビッツピーチ…どのキャラも見ていて飽きませんし、ストーリーを盛り上げてくれます。また、戦闘中に膝立ちで怯えるルイージや、ケリ姫ピーチなど、マリオシリーズのキャラクターもいろいろな面を見ることが出来ます。


演出としてのキャラだけでなく、シミュレーションとしてもキャラクターにはそれぞれ個性があります。どのキャラを使うかによってかなり戦い方に差が出てくるので、1度プレイした後も、使うキャラクターを変えて再度遊んでみるといろいろな発見があるでしょう。

ちょっとした頭の体操になるアドベンチャーパート

シミュレーションと並ぶもう1つの本作の目玉であるアドベンチャーパート。こちらは、目新しさを感じるシミュレーションとは異なり、定番の仕掛けが多かったように思います。ですが、シミュレーションパートばかりが続くと疲れを感じますから、息抜きにちょっとした仕掛けを解くのを楽しむというのは、気分の切り替えという意味でよい仕組みだったのではないでしょうか。難しすぎず、でも時にそこそこやりごたえもあり、難易度的にもちょうど良い塩梅だったと思います。

独特の世界観、賑やかなマップのグラフィック


いろいろなものが大きくなったり小さくなったり、ラビッツが各地で遊んでいたり、独特の世界観と、それを描くマップグラフィックが素晴らしいですよね。明るくて賑やかというマリオらしさと、賑やかながらも混沌としたラビッツらしさ(私はラビッツのゲームを遊んだことはないので完全にイメージですが)、2つがうまく同居していて、珍しくも面白いグラフィックの作品だと感じあmした。

総評

シミュレーションという、マリオらしからぬ難しいジャンルの作品ながら、独自の明快なシステムとラビッツたちによる賑やかな演出によってマイルドな味わいに調整された、大変面白い作品であったと思います。ただし同時に、後ほど述べますが、ちらほらと気になる点があるのもまた事実。『スーパーマリオ オデッセイ』のような完璧な完成度を誇る作品と比べてしまうと… という感じもします。『ゼノブレイド2』のような、若干難点はあるもののそれを考慮しても十分に面白い作品というのが本作の私の評価です。

シミュレーションゲームに興味がある人や、パズル系などの頭を使うゲームが好きな人で、本作の雰囲気を楽しめそうだと感じたなら、遊んでみて損のない作品だと言えるのではないでしょうか。

不満・残念に感じたところ

他人からゲームの不評、悪評を聞いてしまうと、その点が気になってイライラしてゲームを楽しめなくなる、そんな経験ありませんか?それ故に他人のレビューを読むのが嫌だって方は多いと思います。私自身もそうでして。そのため、気になった点はまとめて最後に記すことにしました。

ここから先は、どうしても読みたい人だけお読みください。

・カメラ関連のストレス
カメラの寄る、引く、上下への角度変更がない、これらが結構なストレス要因になっていると思います。アドベンチャーパートで、マップに仕掛けが移りきらなくてカメラを少し引きたいだとか、シミュレーションパートで真上に近い視点から見たい、もう少し遠くまで見たいだとか、そういった状況が何度かありました。それと、ラスボス戦だけ少しカメラの角度が違って、違和感を感じました。最後の最後でそんなことに気を取られながら遊ばされるのは非常に残念としか言えません。

・シミュレーションのユーザビリティが低い
何より気になったのが、画面外のキャラへの攻撃の命中率が見づらいこと。特に射程の長いルイージを使っているとどうしても気になります。また、敵の攻撃範囲を1体ずつしか表示できなかったり、マップのグリッド表示がないため崖から崖をジャンプで飛び越えられるかが計りづらい、3人の出撃場所を調整できないなど、”戦略的に”遊ぶために欲しい要素が足りていないんですよね。先程は良い意味で”大味”だと言いましたが、悪い意味でも大味です。

・クリア後もパーティ制限がなくならない
マリオが絶対リーダー、ラビッツ系から1人は入れなければならないというパーティ制限がありますが、クリア後くらいはこれを撤廃して、自由なパーティで遊びたかったと感じているのは私だけではないと思います。(もしクリア後に何かしらの条件で撤廃されるようでしたらすみません)